歯を失ったときの選択肢として、入れ歯やブリッジ、インプラントといった治療法があります。
それぞれの治療の特徴をしっかりと理解し、ご自身の希望に最も合う治療を受けましょう。
お電話でもお問合せをお受けしていますので、医師としっかり話したうえで判断されたい方はお気軽にご相談ください。
こちらでは入れ歯(義歯)、ブリッジ、インプラントについてご説明します。
アクセス
【所在地】
〒274-0825 船橋市前原西2-13-1
藤和津田沼コ-ポ103
JR線「津田沼」駅から徒歩3分/夜19時まで診療
診療について
- 診療時間
-
[月〜水、金]
9:00~12:00
13:30~19:00
[土]
9:00〜12:00 - 休診日
- 木・日・祝
入れ歯・ブリッジ
インプラント
歯を抜いて欠損した部分への治療を検討されている患者様へ

入れ歯治療
入れ歯の種類(部分入れ歯・総入れ歯)
部分入れ歯とは
部分入れ歯とは、一部歯が欠損した部位に装着する取り外し式の装置です。部分入れ歯では、抜歯後の粘膜に人工歯のついた床を乗せて支え、残った歯に金属のバネ(クラスプ)をかけて安定させる入れ歯です。
特徴
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- 1
- 保険適用で受診できます。 ※保険適用外の部分入れ歯もあります。
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- 2
- ブリッジのように歯をほとんど削りません。
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- 3
- 日々ケアをする必要があります。
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- 4
- 金属のバネで固定し入れ歯の床があるため、異物感がややあり、外見上目立ちやすいです。
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- 5
- 固定する際に土台となる歯に負担がかかり、健康な歯の寿命を縮める可能性があります。
総入れ歯とは
総入れ歯は、歯が1本も残っていない場合に適用する取り外し式の装置です。
特徴
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- 1
- 保険適用で受診できます。
※保険適用外の総入れ歯もあります。
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- 2
- 日々ケアをする必要があります。
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- 3
- 入れ歯を固定する歯がないため、不安定になることがあります。
当院で扱う入れ歯に用いる素材(材料)
入れ歯は主に粘膜に接する床の部分(レジン床・金属床)や人工歯(レジン歯、硬質レジン歯・陶歯)さらには入れ歯を残った歯にひっかけるバネ(金属バネ・金属ではない見えにくいバネ)で構成されています。
さらには、入れ歯の安定を向上させる補助的装置にはマグネットを用いたアタッチメントなどがあります。
下記に説明させていただく、これらの材料・素材などの組み合わせにより、さまざまな入れ歯が出来上がります。
組み合わせによっては、違和感が少なく安定性耐久性に優れ、審美的にも優れた義歯が出来上がります。
患者様のご希望やお口の状態により、どのような入れ歯(義歯)がよいか当院が提案いたします。
レジン床義歯の特徴
レジン床義歯とは入れ歯の床の部分がレジン(合成樹脂)で作られた入れ歯です。
特徴
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- 1
- 保険適用のため安価で作製することが可能です。
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- 2
- 厚みがあり、装着時に違和感が出ることがあります。
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- 3
- 飲食物の熱は伝わりづらく、耐久性があまり強くありません。
金属床義歯の特徴
金属床義歯とは、入れ歯の床の部分が金属で出来ている入れ歯です。
特徴
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- 1
- 金属床義歯は保険適用外の入れ歯です。
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- 2
- 金属床義歯は薄くすることができるため、異物感が軽減されます。
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- 3
- 熱を伝えやすいため、食事の温かさや冷たさを感じることができます。
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- 4
- チタン床義歯は非常に軽く、金属アレルギーの心配がありません。
人工歯(レジン歯・硬質レジン歯・陶歯)の特徴

これらの人工歯には様々な特徴があり、様々な形態や色があり前歯に適したもの、審美性に優れるもの、耐久性に優れるもの、などさまざまな違いがあり、用途により選択します。
エステティックデンチャー(見えにくいバネの入れ歯)
通常、入れ歯を支えるために歯にかけるバネ(クラスプ)の部分は金属を用いて作製します。
ただし、金属だと目立ちやすく審美的にはあまり良いとは言えません。そこで、エスティックデンチャーとは、入れ歯を支えるために歯にかけるバネの部分を、弾力のある歯肉と同じ色の特殊な樹脂で作製し審美的に目立ちにくく作製します。
特徴
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- 1
- >エステティックデンチャーは保険適用外の入れ歯です。
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- 2
- メタルフリーなので金属アレルギーの心配がありません。
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- 3
- 金属のクラスプがないため審美的に優れています。
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- 4
- 弾性の高い素材のため破折しにくいです。
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- 5
- 義歯を薄く軽くできます。
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- 6
- 残存歯への負担が軽減されます。
マグネット義歯(入れ歯を安定させる補助的装置)

マグネット義歯では、残っている自分の歯の根に磁性金属を埋めこみ、小型磁石を取り付けた入れ歯を磁石の磁力によりピッタリ吸着させます。
特徴
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- 1
- 入れ歯を固定する金属の留め具がないため、外見上目立ちません。
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- 2
- シンプルな構造によって食べかすがつまりにくく、お手入れが簡単です。
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- 3
- 強力な磁石を使用するため、入れ歯が落ちたりカタカタしにくく安定性が増します。
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- 4
- 入れ歯を近づけるだけで所定の位置にピタッとはまり着脱が容易です。
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- 5
- 歯の根の部分が残っていない場合は適用することができません。
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- 6
- 保険適用外になります。
入れ歯作製後は積極的に使って慣らしていきましょう
入れ歯はただ作製してもらえれば良いという万能なものではありません。
自費・保険の入れ歯に関わらず、自分の身体の一部として使えるようにしっかりと“リハビリ”する必要があるのです。
つまり、入れ歯を作ったら、積極的に使用して身体に慣れさせるということです。
積極的に使用しなければ、いつまでも口には合わず、食事をうまく取ることもできません。
自分の身体の一部として使っていくことのできる入れ歯になるように、入れ歯作製後のリハビリを忘れず行っていきましょう。
入れ歯を使用するにあたっての注意
入れ歯を装着し食事をしたり生活をすることで、入れ歯に汚れが付着します。
その汚れがお口の中の歯周病や虫歯などを引き起こす悪い細菌の増殖の原因となるため、毎日の入れ歯のお手入れが必要です。
食後はできる限り入れ歯を洗浄したり、お口のうがいや支えている歯のブラッシングを心がけましょう。
入れ歯の洗浄には市販されている入れ歯洗浄剤を利用していただくとよいでしょう。
また入れ歯を長期に使用していると、顎の形や支えている歯の自然の変化に入れ歯が対応できなくなることがあります。そうなることで、お口に傷や口内炎ができたり、支えている歯が壊れたり、さらには入れ歯自身も破損する可能性もあります。
これらの不都合をできるだけ解消するために、入れ歯を装着後も定期的に入れ歯や残っている歯のメインテナンスを行うことをお勧めいたします。
入れ歯のメリット&デメリット
メリット
欠損した歯の本数や部位に関係なく作製できる。
残っている歯を極力削らないで済む。
保険適用で作製することが可能である。
デメリット
入れ歯のバネをかける歯にやや負担がある。
ブリッジやインプラントと比較して異物感が大きいです。
入れ歯のバネが見えると、審美性にやや劣ります。
ブリッジ治療

抜歯や事故などによって歯を失った場合、失った歯の左右隣の歯を支えとして失った部分に人工の歯をつなげて作る治療を「ブリッジ治療」と言います。
ブリッジ治療では残っている自分の歯を橋桁(はしげた)として使用するため、基本的には橋桁となる歯が顎の骨にしっかり埋まって頑丈である必要がありますし、頑丈性がやや劣る歯を利用してブリッジをつくる場合は耐久性を上げるために、橋桁となる歯の本数を増やして作製することがあります。
ただし、橋桁となる歯の頑丈性が非常に低い場合や、失った歯の部位・本数によってはブリッジ治療ができない場合があり、ブリッジ治療が選択できない場合は、入れ歯かインプラント治療になります。
ブリッジは入れ歯と異なり取り外しが必要でないことに加え、入れ歯のようなバネや床の部分がなく自分の歯に近い形態のため、お口の中での違和感が少ない利点がありますが、隣の健康な歯を大きく削らなければならない欠点がある治療法です。
ブリッジは基本的には保険適用の治療となりますが、審美性や耐久性がより優れた材料を用いて作製する場合は保険適用外となることがあります。
患者様の歯の欠損の条件に合わせて、ブリッジを含めどのような治療が最適であるかご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。
ブリッジの素材について
当院で提供するブリッジの素材は以下の通りです。
レジン前装冠によるブリッジ(前歯の場合保険適用)
特徴
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- 保険適用のブリッジで前歯に白い歯で作製できます。金属のフレームにレジンを張り付けて作製しますが、経年的に変色を起こしやすくや耐久性もやや劣ります。
金銀パラジウム合金によるブリッジ(保険適用)
特徴
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- 保険適用の治療で奥歯のブリッジで使われます。金属だけで製作するため耐久性は優れますが審美性はよくありません。
メタルボンドブリッジ(保険適用外)
特徴
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- 保険適用外の治療で前歯・奥歯のブリッジに使われます。金属のフレームの上にセラミックが特殊な方法で張り付けてあるため耐久性に優れます。審美性も良好で経年的にも変色がありません。
ハイブリッドレジンブリッジ(保険適用外)
特徴
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- 保険適用外の治療で前歯・奥歯のブリッジに使われます。金属のフレームにレジンとセラミック素材を混ぜ合わせたハイブリッドレジンを張り付けて作製します。天然の歯に近い色のブリッジを再現しますが、セラミックに比べると耐久性は劣り、経年的にやや変色することがあります。ただし、セラミックに比べるとやや値段はお安くなります。
ジルコニアブリッジ(保険適用外)
特徴
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- 保険適用外の治療で前歯・奥歯のブリッジに使われます。
金属の代わりに白色のジルコニアと呼ばれる非常に固い素材をフレーム用い、その上にセラミックを張り付けて作製します。金属を用いないためより審美性が優れ耐久性も兼ね備えたブリッジです。
- 保険適用外の治療で前歯・奥歯のブリッジに使われます。
ブリッジのメリット&デメリット
メリット
保険適用可能です。
自分の歯とほとんど同じ感覚で噛むことができます。
入れ歯と比べて違和感が軽減されます。
治療期間が短く済みます。
デメリット
周囲の歯を削る必要があります。
ブリッジの部分に汚れがたまりやすく、ブラッシングがやや難しいです。
両隣りの支える歯に負担がかかります。
インプラント治療

いままで、インプラント治療を無理に勧められたことはありませんか?
現在当院ではインプラント治療を行っておりませんが、インプラント治療についてのご相談もお受けいたします。当院で行っていないがゆえに、無理にお勧めすることはありません。そのうえで、患者様のお口の状態などからインプラント治療が適しているか的確に判断し、その上で患者様がインプラント治療を希望された場合には当院が信頼できるインプラント専門の病院を紹介いたします。
日本大学歯学部付属歯科病院 インプラント科
セコメディック病院 歯科口腔外科・インプラントセンター科など
インプラント治療は高額なうえに、神経の近くにねじを埋め込む危険を伴う治療でもありますことから、治療を希望される患者様には、より安全に納得して受けていただけることを当院では考えております。
インプラント治療とは?
インプラントとは、失ってしまった自分の歯の替わりに、 人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を作製して噛み合わせを回復する治療法です。インプラント治療は歯が1本失った場合から全て失った場合まで、幅広く適用することのできる治療法です。
インプラント治療は顎の骨に人工の歯根を直接埋め込みその歯根に固定して歯を作製するため、入れ歯のような違和感が少なく、ご自分の歯と同じようにかむことが可能ですが、長期に快適に使用するためには定期的にメインテナンスを行う必要があります。
ただし、インプラント治療は患者様の顎の骨の厚さや密度、健康状態によっては適応でないこともありますし、無理な治療を行うことで予後不良やトラブルにつながることもあるため、治療を希望される患者様はそのあたりも十分ご検討いただければと思います。
インプラント治療のメリット&デメリット
メリット
ご自分の歯と同じように何でも噛むことができます。
隣の歯を削ったり、負担をかけることがありません。
固定式のため、入れ歯のように取り外す必要がありません。
外見上もご自分の歯と同じように自然に仕上げることが可能です。
デメリット
保険が適用できないため高額。
外科的な手術が必要となります。
入れ歯やブリッジよりも治療期間が長い。
顎の骨の状態や健康状態により適応できない場合があります。
インプラント治療の一般的な流れ
STEP1 診断と治療計画
まずはレントゲンなどを用いた診断を十分に行い、治療の計画についてご説明します。
STEP2 手術の開始(一時手術)
第一回目の手術を開始します。歯が抜けた所へインプラントを埋め込んだ後、あごの骨にしっかりと固定するまでおよそ3~6ヶ月の間待ちます。
STEP3 インプラント二次手術
骨とインプラントが結合して安定してきたら、次はインプラントと歯冠の連結部分(アバットメント)を装着する二次手術を行います。
STEP4 歯冠の装着
歯の型を採取し、人工歯冠を製作します。その後、インプラントへと歯冠を取り付け、インプラント治療を終了します。
STEP5 定期的なメインテナンス
インプラントを長持ちさせるためにも、半年に1~2回はメンテナンスにご来院いただきます。当院では口腔状態や噛み合わせの確認し、PMTCなどのクリーニングを行います。
また、必要な方には、正しいブラッシング方法をご指導いたします。