お子様が成長するにつれて、乳歯はいずれ永久歯へと生え替わります。
しかし、これは乳歯を虫歯にしても良い理由にはなりません。乳歯の虫歯は、生え変わった後の永久歯に大きな影響を与えるのです。さらには、乳歯が虫歯などの原因で早期の抜歯が必要となると、永久歯の歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。
当院では、お子様が生涯にわたって健康な歯を守ってくために、お子様の定期検診をお勧めするとともに、虫歯になりにくい歯にしていくために最適な予防治療をご提供しています。
アクセス
【所在地】
〒274-0825 船橋市前原西2-13-1
藤和津田沼コ-ポ103
JR線「津田沼」駅から徒歩3分/夜19時まで診療
診療について
- 診療時間
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[月〜水、金]
9:00~12:00
13:30~19:00
[土]
9:00〜12:00 - 休診日
- 木・日・祝
小児歯科
お子様の歯の重要性について

乳歯はどうやって永久歯へ生え変わるの?
ご存知でしょうか?実は、赤ちゃんの乳歯の芽(歯胚)はお母さんの妊娠2~3ヶ月の時期に形成され始めます。
そして、赤ちゃんが生まれて6ヶ月が経ったころに最初の乳歯が生えるのです。
※上記はあくまで目安の時期です。成長には個人差があるため、時期がズレていても心配する必要はありません。
その後、3歳になる頃にはほぼ全ての乳歯 (全部で20本)が生え揃います。
6歳頃になると、生え揃った乳歯の奥から「6歳臼歯」と呼ばれる大人の歯(永久歯)が生えてきます。6歳臼歯はアゴの奥に生えてくることからブラッシングが不十分になりやすく、また生えてきたときに親御さんに気づかれないことも多いため、結果として虫歯になりやすい歯でもあるのです。
また、6歳臼歯が生えてきたころから、前歯の乳歯が抜けてその代わりとなる大人の歯(永久歯)が生えてきます。その後は奥歯に向かってほぼ順番に乳歯から永久歯に生え変わっていき、およそ12~14歳で大人の歯の歯列(永久歯列)となります。
この、乳歯と永久歯が混ざる混合歯列のときはブラッシングがとても難しく虫歯になりやすい時期であるため十分な注意が必要です。ご自宅での予防管理と歯科医院での検診・メンテナンスを心がけましょう。
デリケートなお子様の歯 ~乳歯の特徴~
乳歯は永久歯と比べ、とてもデリケートな性質を持っています。
例えば、乳歯は永久歯と比べて・・・
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- 1
- 歯のエナメル質や象牙質が薄いため、虫歯になりやすい特徴があります。
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- 2
- 虫歯の進行も早くなります。
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- 3
- 永久歯よりも歯の中にある歯随(歯の神経) の占める割合が大きいため、虫歯になると歯随を傷めてしまう可能性が高くなります。
(ただし、乳歯の神経は幼弱なために痛みを感じにくく、虫歯がかなり深くなるまで気が付きにくいです。)
このように、乳歯にはデリケートな側面が多くあり、お子様の歯の予防管理にはご家庭でのこまめなケアと歯科医院での定期的なメンテナンスが必要となります。
生まれたばかりの赤ちゃんの口に虫歯菌はいません

実は、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌が存在しません。
しかし、虫歯菌は日常生活をもっとも長く過ごすお母さんやお父さんのお口から徐々に赤ちゃんへと移っていくことが多くあるのです。
特に注意が必要な行動として、口移しで食べ物を与えたり、同じスプーンやお箸を使う行為、またキスなどが挙げられます。こうした些細な行動から、赤ちゃんに虫歯菌が感染してしまいます。
ただし、生まれてから大人になるまで虫歯菌を一切移さないことはほとんど不可能といえます。
そこで大切になるのが、お母さんやお父さんがしっかりと自分自身のお口の健康管理を行い、赤ちゃんへ虫歯菌を移す量を減らすことなのです。
大人も子どもも、健康なお口を守っていくためにぜひ当院へ予防管理にご来院ください。
当院で行うお子様の虫歯予防
サホライド(虫歯進行止め)
サホライドとは虫歯の進行を抑えるための薬であり、お子様の初期の虫歯に直接塗布して使用します。虫歯になった部分にサホライドに含まれる銀イオンが吸着し、虫歯の進行を防ぐ効果を生み出します。
ただし、ある程度進行した虫歯に対しては、悪くなった部分を削ったうえでサホライドを塗布する必要があります。

フッ素塗布
フッ素は虫歯菌が作り出す酸を弱め、石灰化により歯を頑丈にする効果があります。
プラーク(歯垢)をきれいに清掃したのち、フッ素を歯面に直接塗っていきます。3~6ヶ月間隔で定期的に塗布すると効果的です。

シーラント
お子様の奥歯の溝には磨き残しが多く見られる傾向があります。磨き残しは放置するとプラークを発生させ、虫歯菌の活動を促して虫歯になりやすくしてしまいます。
そのため、あらかじめ奥歯の溝をシーラントという合成樹脂によって埋めておくことで、 細菌や食べかすの付着を防いで虫歯の予防を行います。
お子様の歯並び 〜床矯正について 〜
お子様の歯並びが気になってはいませんか?

お子様の歯並びを治療する場合、成人の歯並びの治療と異なり、体の成長を利用して狭い顎を広くし、歯の並ぶ空間を作ることで歯並びを治すことが可能になります。その、狭い顎を広くするための方法が床矯正であり、顎を拡大する装置(上下顎拡大床装置)をお口の中に入れて顎を広げていきます。
床矯正を行う適齢期は、基本的には子供の歯から大人の歯に生え変わる時期であると言われています。
床矯正のメリットは、歯を抜いて金属のワイヤーを歯に固定して行う大人の矯正と違い、歯を抜かずに行うことができ、さらには取り外しが可能なため虫歯になりにくいのが特長です。ただし、取り外しが可能であるために正しい時間(1日14時間程度)装着していただかないと効果が出にくいため、本人の頑張りが必要になります。また、顎の成長を利用した矯正であるため限界もあり、完全なる歯並びを希望された場合には大人の矯正が必要な場合もあります。
矯正費用としましても、大人の矯正に比べ子供の床矯正による費用の負担は軽くなるため、将来歯並びが気になるお子様を床矯正で治療するケースが多いようです。
歯並びの気になるお子様がおられましたら、お気軽にご相談ください。