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虫歯と知覚過敏症の違いご存じですか(・・?
- 2018年11月10日
- 虫歯と知覚過敏症の違いご存じですか(・・?
少しご無沙汰してしまいましたが、津田沼の歯科医院、中台寿一歯科医院院長の中台一介です。
皆さん、歯がしみて痛いのって嫌ですよね(-_-)。当院にも、歯がしみて痛いので虫歯ができていないか確認してほしいと来院される患者様が多数いらっしゃいます。ただしお口の中を確認しても虫歯ができていないことも多く、その場合の痛みの原因は歯の知覚過敏症であることが考えられます。 虫歯と知覚過敏症は症状としてはともにしみて痛みがあるという点では似ているわけですが、原因や対処法は異なってきます。
そこで今回は、虫歯と知覚過敏症の違いについてその対処法などを含めて説明したいと思います。
虫歯はお口の中に住んでいるミュータンス菌などの虫歯菌が、食べ物に含まれている糖分を取り込んで酸を作り出して吐き出し、その酸によって歯が溶けて穴が開いてくる病気です。一般的にには、歯の表層部であるエナメル質の浅い虫歯ではさほど痛みはありませんが、内部の象牙質に虫歯が及ぶとしみる痛みがはじまり、さらには、象牙質の深い部分やその奥の歯髄に虫歯が到達すると激しく持続的な痛みが起きていきます。
→詳しくはこちらの「 一般歯科 」をクリックしてご覧ください。
一方で、知覚過敏症とは、虫歯のように歯に穴が開いてはいないのですが冷たいのもを飲んだり甘いものを食べたり、また歯ブラシを行ったときに起こるしみる痛みのことを言います。この痛みは、基本的には虫歯で起きるような持続的な激しい痛みとは異なり、一時的な鋭い痛みであることが多いようです。
知覚過敏症の原因としては、
(1) 強すぎる歯ブラシや歯ぎしりなどでエナメル質が削れたり傷がついてしまうこと
(2) 歯周病で歯茎が下がり歯の根元の象牙質やセメント質が露出してしまうこと
(3) 極端に熱いものや冷たいものあるいは甘いものや酸っぱいものを頻繁に食べたり飲んだりすることで歯に極度の刺激を与えてしまうこと
これらのことが原因で、歯の神経が敏感になることで起こると考えられます。さらには、最近では歯を白くするために行うホワイトニングのやりすぎが原因で知覚過敏症が起こることもあるようです。
虫歯の治療は、エナメル質や象牙質の浅い部分での虫歯の場合は、虫歯の部分を削りとって詰め物を行うことで治りますが、深い象牙質の虫歯や虫歯が歯髄に届いてしまっている場合は、歯髄を取る治療が必要な場合があります。
知覚過敏症の治療につきましては、知覚過敏を起こしている原因を突き止め対処的な治療を行うことが基本です。例えば、ブラッシングが強すぎる場合や歯周病で歯茎が下がっている場合には適度な強さになるようにブラッシング指導を行ったり歯周治療を行います。また、生活上で極端に冷たいものや熱いもの、甘いものやすっぱものをできるだけ控えるような指導も行います。また歯ぎしりなどがみられる場合には、マウスピース(ナイトガード)を入れていただくのも効果があるでしょう。さらには、傷ついたエナメル質や露出した象牙質にレーザーを照射したり、薬を塗ってコーティングすることで知覚過敏症が改善する場合もあり、当院では「MSコート」という薬を使用しています。
→MSコートの詳細は、こちらの 「MSコート」 をクリックしてご覧ください。
知覚過敏症については、これらの処置を行いしばらく経過観察するうちに痛みが和らいだり消えてしまう患者様も多いのですが、まったく治まらず痛みが激しくなる場合は、歯髄を取るような処置が必要な場合もあります。
これまで虫歯と知覚過敏症の違いや対処法について説明させていただきましたが、患者様ご本人で痛みの原因を判断することは難しく、また、どちらの場合であってもそのまま放置してしまうと痛みがひどくなり、悪化していく場合が多いのです。
歯にしみる痛みを感じてきましたら、軽い痛みだからまだ大丈夫と油断しないで早めに確認するといいですね(^^♪。