マタニティ歯科とは、妊婦さんの抱えるお口の問題を解決し、妊婦さんとお腹の中の赤ちゃんの健康を守っていくための歯科診療です。
妊婦さんは女性ホルモンの働きなどによってお口の健康状態をはじめ、気持ちや体調が不安定になりやすいものです。もし健康状態が悪化した場合には胎児に影響を与えることも十分にあり得るため、慎重に注意を払って健康管理を行っていく必要があります。
アクセス
【所在地】
〒274-0825 船橋市前原西2-13-1
藤和津田沼コ-ポ103
JR線「津田沼」駅から徒歩3分/夜19時まで診療
診療について
- 診療時間
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[月〜水、金]
9:00~12:00
13:30~19:00
[土]
9:00〜12:00 - 休診日
- 木・日・祝
マタニティ歯科
妊婦さんの抱えるお口の変化と問題とは?
一般的に、女性の方は妊娠期に下記のような変化や問題が起こりやすくなります。
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- 妊娠期にはエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが豊富に生成されます。
エストロゲンは妊娠期になくてはならないホルモンですが、同時に歯周病菌の増殖を助けたり、歯周組織を侵食する働きも持っているのです。
こうした働きにより歯肉炎になると、低体重児早産のリスクが約7倍まで高まることが明らかになっています。
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- 2
- つわりによって歯磨きをしっかりと行うことが難しくなる場合があります。これにより、虫歯や妊娠性エプーリス(歯茎から出血する症状)になるリスクが高まります。
また、長期にわたり嘔吐を繰り返すと、歯が胃酸に晒され酸飾症となる場合もあります。
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- 気持ちや体調の変化により、歯科治療を受けたくても受けられないという方も多いようです。
こうした変化や問題を解決し、妊娠中の患者さんとお腹の中の赤ちゃんの健康を守っていくために、当院では妊婦さんへ予防診療を行っています。
妊娠中の歯科治療が受けられる時期について
歯科治療は妊娠中期(5~8ヶ月)であれば多くの場合問題なく受けていただくことができます。
妊娠初期と妊娠後期については応急処置にとどめます。
また、妊娠中の方や妊娠の可能性のある方は治療前に必ず当院のスタッフへ申告してください。
そのほか、母子手帳をお持ちいただけると患者様の健康状態を把握しやすくスムーズに診療することができます。
POINT:妊娠中のお口のケアはどうしたらいい?
妊娠中は身体や心の変化からお口の中が不衛生な状態になりやすくなります。
そこで、妊娠期に経験しやすいトラブルと対処法について少しご紹介したいと思います。
まず、妊婦さんの多くが経験する「歯ブラシが気持ち悪く、口の中がネバネバする」という問題。
このような場合、歯ブラシのヘッド(先端部分)を小さいものに変え、嘔吐感を避けるように小刻みに動かしてブラッシングします。
また、どうしても磨きにくい場合は食後すぐに強めのうがいをして、口の中になるべく食べカスが残らないように注意しましょう。
マウスウォッシュなども口内衛生の維持に効果的です。
そのほか、「少しずつ何度も食事をするため虫歯が心配」という妊婦さんの問題。
このような場合は、食後にキシリトールを含むガムを噛むことで、唾液が分泌されて虫歯リスクを減少させることができます。キシリトールの成分は胎児の健康な歯の生成に役立つとも言われているのです。